車検の時期が近づくと、必ずこの悩みが出てきます。
「車検で10万円と言われた。通すべきか、それとも売るべきか。」
これは営業時代、本当に何度も聞かれた質問です。
結論から言うと、判断基準は次の3つです。
・年式 ・走行距離 ・今後2年間で想定される出費
感覚ではなく、数字で考えることが大切です。地方想定で整理していきます。
結論|まずはこの3つで判断する
① 年式
一般的に、7年目以降になると修理や部品交換の頻度は徐々に増えていきます。これはメーカー保証(多くは新車登録から3〜5年)が終了していることや、ゴム・樹脂部品の経年劣化が進むためです。
目安としては、
・3〜5年目(初回〜2回目車検)→ 通す合理性が高い
・7年以上 → 比較検討ライン
・9〜10年以上 → 次の修理費も想定して判断
特に13年を超えると、自動車税や重量税などの税金が増額される制度があります。維持コストが上がるため、このタイミングで乗り換えを検討する方も多いのが実情です。
② 走行距離
走行距離は、今後の整備リスクを考える上で重要な指標です。
・7万km超 → 足回り・ブレーキ関連の交換が増えやすい
・10万km前後 → 大きな整備費が発生する可能性が高まる
もちろん車種や乗り方によりますが、一般的に距離が伸びるほど消耗部品の交換頻度は上がります。
③ 次の出費(車検以外)
見落とされがちなのが、「車検費用以外の出費」です。
例として、
・タイヤ交換:6万〜12万円
・バッテリー交換:2万〜4万円
・ブレーキ関連整備:数万円
これらが重なると、車検費用と合わせて10万円を軽く超えることもあります。
重要なのは、車検費用単体ではなく、次の2年間でいくらかかるかで考えることです。
車検前に売るメリット
車検前に売ることには、次のようなメリットがあります。
・車検費用を支払わずに済む
・年式が若い状態で査定に出せる
・「車検」という節目で判断しやすい
中古車市場では、基本的に年式が新しい方が評価されやすい傾向があります。車検を通すことで多少査定が上がる場合はありますが、支払った車検費用がそのまま査定額に反映されるわけではありません。
車検を通すと査定は上がる?
事実として、
・車検残がある車は評価がプラスになる場合がある
・ただし車検費用全額が上乗せされることは基本ない
というのが一般的な考え方です。例えば8万円の車検費用を支払っても、査定額が8万円上がるケースは通常ありません。
納期問題も考慮する
現在、新車の納期は数ヶ月以上かかるケースも珍しくありません。今の時代、いくら新車を注文していても納車までの間の長期間の代車を無償で用意してくれる販売店は多くないのが実情です。
そのため理想は、車検の半年前から検討を始め、車検前に乗り換えを完了させること。これが最も無理のない流れです。
車検までに新車が間に合わない場合
納期が間に合わないケースもあります。その場合でも、
・購入先に下取りを出す
・車検費用や下取り価格について相談する
ことで、条件調整ができる可能性があります。特に7〜9年目程度の車であれば、販売店側も乗り換え前提で柔軟に対応できるケースがあります。一度相談してみる価値は十分あります。
シミュレーションで考える
ケースA
・7年目・走行8万km
・車検見積もり9万円
・タイヤ交換予定8万円
→ 合計17万円近い出費。今後2年の維持コストを考えると、乗り換えも合理的な選択肢になります。
ケースB
・4年目・走行3万km
・車検7万円
・大きな整備予定なし
→ 通す合理性が高い。
通すべきケース・売却を検討すべきケース
通すべきケース
・3〜5年目
・走行距離が少ない
・整備履歴が良好
・あと2年以上乗る予定
売却を検討すべきケース
・7年以上
・走行距離7万km超
・次の大きな整備が見えている
・車検費用10万円超
まずは相場を知る
売るかどうかを決める前に、現在の査定相場を把握することは合理的です。相場を知ることで、通す方が得か、売る方が得かが具体的に見えてきます。
※必ず売る必要はありません。判断材料としての確認です。
まとめ
車検前に売るかどうかは、
・年式
・走行距離
・次の2年間の総コスト
で判断します。車検は単なる更新手続きではなく、「あと2年どう乗るか」を考えるタイミングです。感情ではなく、数字で判断することが後悔しないコツです。
なお、車検費用やメンテナンス代が毎回気になるという方には、税金・車検費用込みの距離で支払うマイカーリース【エンキロ】という選択肢もあります。「車検のたびに悩む」というストレスから解放されたい方は検討してみてください。


コメント